旅の恩は天下の回り物
今年頭、仕事でバンコク行ってシェムリアップに帰った時に、知り合いのトゥクトゥクドライバーに迎えにきてもらうことになってたから、空港を出たところで待っていました。すると、日本人青年に声をかけられ、話を聞くと街まで行きたいけどお金節約したいから相乗り相手を探してるとのこと。
「ああ、なら今からトゥクトゥクが迎えに来るから私は一人だし乗ってけば?街に行く手前で降りるからその後は適当に彼(ドライバー)と話してどこまで連れてって欲しいか交渉するといいよ」(一応私もドライバーさんと知り合いで彼のビジネスの邪魔はしたくないからそこは二人に任せた)、と言って乗せてあげることに。
道中話を聞いていると、一人旅をしている大学4年生らしく、シェムリアップに来る前にベトナムで財布を盗まれ8万失って完全に貧乏旅行なんすよ~とのこと。
それはなかなかハードモードだな、と思いながらもその話聞いてたら、今まで自分がバックパッカーやってきて見ず知らずの人に助けてもらった記憶、親切に道を案内してくれたり、ご馳走してもらったり、タクシー代を払ってもらったり、家に泊めてもらったり、そういった記憶が走馬灯のように頭を駆け巡ってきた。
今こそ自分がこの見ず知らずの若き旅人に自分がしてきてもらったことをしてあげる時なのではないか!!!と確信し「そうか、じゃあこのトゥクトゥク代は私が払うからいいよ」と伝え、ドライバーの彼にいつもより少し多めに払い、あとはよろしく頼むよ、といった感じで青年に別れを告げました。
大した金額じゃないけど、「ありがとうございます!!!」とすごい喜ぶ青年を見て、やはり一人旅ってこういうのがあるからいいよな~と初心に帰りました。