出ジャパン記

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2025年までに完全に日本脱出することが目標

カトマンズ〜帰国直前に力尽きる〜

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2013年9月

 

ポカラからミニバンに乗り、カトマンズへ。

この道中も再び吐き気と腹痛に襲われながらなんとか到着。

カトマンズで降ろされてからも引き続き具合は悪く、適当に声をかけられた宿に泊まり、ひたすら眠り続ける。何度も吐き気と腹痛に目を覚ましてトイレに駆け込むのが続いてまともに寝れなかったけど。

結局カトマンズでは何もすることができず、ようやく帰国日。

タクシーで空港へ向かう途中で、ネパール人の友人が私の旅の終わりが見えてきた頃に取っておいてくれた日本への航空券を受け取りに旅行会社に立ち寄り、そのままカトマンズ空港へ。

タクシーから降りて空港内のチェックインカウンターの近くまで行ったけど、歩くのが辛くて一度ベンチで休憩。帰国したらすぐに病院に行かなくては~、と思いながら呼吸を整えて、よし!チェックインをしよう!とカウンターに向かってる途中、あと数歩、、、というところで足が止まって身体が動かなくなった。ほんとに身体が動かなくなっちゃって、立っていることができなくなって地面に倒れ込むと、カウンターに並んでいた人たちがその様子に気付いてざわざわし始め、空港スタッフが駆け寄ってきてくれた。

そこからは早くて、近くのベンチに座らされるとすぐに看護師がやってきて採血の機械を指にカシャン、とやられ車椅子に乗せられ空港の医務室へ。

ベッドに寝かされて点滴をされて、少しの間寝たらあっという間に身体に力が戻ってきた。

ドクターがやってきて、これ飲んで、と激まずドリンク1.5リットルを渡されて、飲みながら話してると、「嘔吐と下痢による脱水症状になってたんだよ。このまま今日ここで1泊してもいいし、予定通り日本に帰ってもいいけどどうする?」と聞かれて、とりあえず帰ることにします、と言って激まずドリンクを置こうとしたら「全部飲みきらないとだめだよ。じゃなきゃ注射しないといけなくなるよ」と言われて、わしゃ子供か、と思いながらもそんな冗談に笑うくらいの元気は出てきて一安心。

寝てる間にチェックインもやってくれていて、フライトギリギリまで寝てていいから、と言われてフライト直前になると車椅子で運んでくれて、イミグレも特別レーンで通され、機体に乗り込むタラップのところまで連れていってくれた。

激まずドリンクの素(脱水症状用の薬)ももらって、それを機内でも飲みながら無事日本に帰国。

 

結局治療費とか薬代とかなんも支払ってないんだけど、船上で出産したら医療費かからない、というのと同じような感じで世界中の空港医務室は全て無料なのかな?カトマンズ空港の医務室スタッフ、空港職員には感謝してもしきれない。

ネパールに入国した瞬間から具合が悪くてほぼ何もできなかったけど、これはこれで最後に良い思い出ができた。

初めてのバックパッカー旅の終わりにふさわしい、一生忘れないであろう終わり方だったかな。

 

完。